サッカーの試合や練習のあと、子どもにどんな声をかけていますか?
「もっと頑張らないとダメだよ」「あの場面、なんでシュートしなかったの?」
つい、親として言いたくなることもあるかもしれません。でも、子どもにとって一番うれしいのは、「見てくれていた」「応援してくれていた」と感じられる声かけです。
サッカーは技術だけでなく、気持ちも大切なスポーツです。大人のひと言が、子どもの自信にもなれば、逆にプレッシャーにもなります。たとえば試合後、「今日は全力で走ってたね」「あのパス、よかったよ」といった具体的な良い点を伝えると、子どもは前向きな気持ちになります。
反対に、ミスや課題ばかりを指摘されると、「どうせ自分はダメなんだ」と感じてしまい、プレーの楽しさや自発性が失われてしまうこともあります。大人が求めている理想と、子どもが今できることにはギャップがあるのが当然です。
大切なのは、「できた・できなかった」よりも「チャレンジしたこと」や「成長しようとする姿勢」に目を向けてあげること。
子どもは、結果よりも“認められること”で育っていきます。
また、声かけは「励まし」だけでなく、「聞くこと」も大事です。「今日はどんなプレーが楽しかった?」「どこが難しかった?」と問いかけて、子どもの言葉をじっくり聞いてあげることで、自分の考えを整理する力も養われます。
サッカーを通じて育てたいのは、技術だけではなく、人としての成長です。
勝ち負けに一喜一憂しすぎず、「あなたがサッカーを楽しんでいるのが嬉しいよ」という姿勢で関わっていくことが、何よりも子どもの心の支えになります。